vol.276 2023 winter

report

世界の子どもと出会う場所
ユニセフハウスへ、ようこそ

2022 年 10 月、ユニセフハウス(東京都港区)の常設展示が
リニューアルオープンしました!

次世代の子どもたちへ

2001年7月のオープン以来、34万人以上の方々にご来場いただいてきたユニセフハウス。次世代の子どもたちにふさわしいメッセージを発信すべく、このたび常設展示を一新し、2022年10月3日にリニューアルオープンしました。

ウエルカムボード「for every child」
©日本ユニセフ協会

世界で唯一ユニセフの支援現場を再現した展示施設ユニセフハウスは、開館から20年あまりの間、「国際支援」や「国際協力」の活動に触れていただく場として学校・団体を中心に多くの方々にご活用いただいてきました。今回のリニューアルでは、新たに「世界の子どもと出会う場所」をコンセプトに掲げて世界の実在する子どもたちの姿に焦点をあて、1「『ちがい』の中の『おなじ』と出会う」、2「7人の子どもたちと出会う」、3「ユニセフと出会う」という各テーマで、来館される皆さまの想像力・共感力に訴えかける内容となっています。

ゾーン1
「ちがい」のなかの「おなじ」と出会う

ユニセフハウスの玄関を入って右手に広がるゾーン1は、世界各地の多様な暮らしぶりと、そこで生活する子どもの子どもらしい世界共通の姿の双方に出会える空間です。

ゾーン1「あそぶ」
©日本ユニセフ協会

ユニセフが制作に参加したドキュメンタリー映画の一部を用い、子どもの誕生に立ち会うことができる「うまれる」。ユニセフに蓄積された膨大な画像により構成される「たべる」と「まなぶ」。自分の動きに反応する壁一面の仕掛けで見学者も遊びに参加できる「あそぶ」では、リニューアルオープン以来、子どもたちの楽しげな声が響きます。

世界のどんな場所で暮らしていても、子どもは子ども。その〈ちがう〉暮らしの中の〈おなじ〉をご体感いただき、世界の子どもたちとの距離感を縮められる空間です。

ゾーン2
「7人の子どもたちと出会う」

2階のゾーン2では、「栄養」「児童労働」「児童婚」「移民・難民」「子ども兵士」「紛争」「教育」などの社会課題の影響を受ける実在する子どもたちの状況を、7つのブースで伝えています。

ゾーン2「児童労働」(手前)、「紛争」(奥)
©日本ユニセフ協会

シリアのサジャさんのブースでは、紛争の傷跡が残る教室を再現した空間で、紛争で片足をなくしながらも未来を見据えて生きているサジャさんが平和への思いを語る映像が流れ、彼女の置かれた状況と思いを体感できます。このほか、誘拐され、武装集団に子ども兵士として徴用された南スーダンの少年の物語をアニメーションで追うことのできるブースや、開発途上国の農村の保健センターを再現した空間で、栄養支援の大切さを伝えるブースなどがあります。

リニューアルオープン直後、あるモニターの前に立ち尽くし、繰り返し流れる映像に見入る幼い姉弟の姿がありました。ゾーン2は、来館者の皆さまがそれぞれ思い思いに子どもたちの暮らしを体感し、その背景にある社会課題に触れていただくことができる空間です。そしてそれは、課題解決のためにユニセフが世界各地で取り組む活動を紹介したパネルコーナーへと続きます。世界の現実に触れ、「世界の子どもたちのために何ができるのか」をぜひ一緒に考えてみてください。

ゾーン3
「ユニセフと出会う」

ゾーン3では、ゾーン2で出会った子どもの中からひとりを選び、壁一面に貼られた40枚の「子どもの権利カード」から、その子にとって「大切な権利」を見つけていただきます。「こども基本法」が成立し、「こども家庭庁」設置に向けた準備が進むなど、国内でもあらためて子どもの権利への関心が高まる中、子どもたち一人ひとりに、双方向型の体験を通じて、ユニセフが活動の基盤とする「子どもの権利条約」を自分事として学んでいただくことのできる空間です。

ゾーン3「子どもの権利条約」
©日本ユニセフ協会

すべての子どもに必要なこと

ユニセフがそのロゴマークとともに掲げる「for every child」=「すべての子どもに□□□を」は、新しいユニセフハウスを象徴するメッセージです。ユニセフハウスで世界の子どもと出会い、ユニセフと一緒に「すべての子どもに必要なこと」を考えていただければ、という思いを込めてリニューアルしました。

学校・団体から個人、ご家族連れまで、さまざまな方々に体験いただける展示となっております。ぜひ、多くの皆さまに新しい常設展示を体験いただければと思います。

ご来場をお待ちしております。