前号のアンケートで「ジェンダーの問題」についてさまざまなご意見をお寄せいただきました
前号のユニセフニュース284号(2025年冬号)で実施した読者アンケート(オンライン)では、「ジェンダーの問題は私たちの身近にもあります。一人ひとりが、性別にかかわらず、チャンスや権利、責任を平等に分かちあえる社会を実現するため、私たちができることはなんだと思いますか」という問いにさまざまなご意見をお寄せいただきました。ご回答いただきました皆様、ありがとうございました!
日本でもまだ古い家族観、家長制度の名残のような実態はありますが、世界を襲っている女性蔑視、児童婚は想像を絶する内容で、今更ながら無知を思う知らされました。今あるところで何ができるのかと思うと、わずかな募金と実態を知り、伝え続けること、目をそらさないことだと強く思いました。(70代 女性 岡山県)
他人と意見が違っていても良いとし、様々な意見を受け入れることができる許容力を持つこと(40代 男性 千葉県)
未来、今を変える力を大いに1番秘めているのは、子どもたちだと思っております。数年前、息子が学校で購入する持ち物でピンクがいいと言ったのでピンクにしました、その際に主人は「男の子なのに」といいましたが、私は「男の子はピンクいけないの?どうして?素敵な色だよ」と言って、息子の感性を優先しました。 その後、担任の先生から電話を頂きました。学校で、一部の男の子たちに「ピンクなんて、男のくせに」と言われた時に、息子は「素敵でしょ?僕はピンクが似合うの」と言うと、女の子たちが「似合うよ!」と言ってくれたらしく、その男の子たちも「確かに似合うねぇ」と言ってくださったそうです。私はこの様に、まず身近な大人が子どもに偏見、差別を押し付けているだけだと思います。それがなければ、子どもたちは平等に自分も他人も見るのではないかと思います。(30代 女性 愛知県)
私は72歳です。家族に「女の子だから」と言われた覚えはありませんが、自分自身、自覚が十分でないままジェンダーバイアスに捉えられて、それに迎合していたと思います。情けなく、恥ずかしいです。肩肘はって身構えるのではなく、自然な自分のままで、さらっと色々な分野で活躍していらっしゃる若い方たち、すばらしい!でもまたまだ見えない壁や手枷足枷はたくさんあります。どうぞ頑張って下さい。私も皆さんの足を引っ張らないように生涯学んで「生き」ます。 平等な社会を築くには、教育が何より重要だと思います。教育の平等を実現するために、心ばかりですが寄付を続けたいです。(70代 女性 神奈川県)
ジェンダーに限らず人権に対する意識を高めるには適切な教育制度が不可欠で、そのためには戦争がなく平和な国、貧困層のない生活が安定した国が必要です。その日の生活にも困る貧困層の人達に人権問題を考えなさいというのは無理です。「衣食足って礼節を知る」の諺通りです。ですから私達に出来ることは殆どありません、上述のような国を目指す政権を選ぶこと以外は。(70代 男性 東京都)
自分の行動で誰かを傷つけてしまう可能性があることを自覚することが大切だと思います。(10代 女性 東京都)
私は昭和生まれの人間です。育ってきた環境の中で、ついつい他を遠ざける発想や発言をしがちでした。相手を自分に置き換えて考えてみて、自分がしてきたことの恥ずかしさを感じます。まずは、相手の立場や気持ちを理解しようとすることが大切ではないかと思います。(60代 男性 東京都)
まだまだ古い考え方、生き方のままの方が多い世の中。めんどくさいことに関わりたくないと思っている人も多い。声をあげることのできる人、行動できる人、小さなことでも良いから誰かのために何かしたいと思ってる人達がどんどん繋がっていけたら良いなあって思いますね。(50代 女性 静岡県)