かつてユニセフの支援を受け、
長じて支援の側へ回った4人の、
すべての子どもに
必要だと思うこと
イシュマエル・ベア、マズーン・メレハン、オードリー・ヘップバーン、潘基文(パン・ギムン)
各界で活躍されている方に「子ども時代」を振り返っていただきながら、世界中のすべての子ども、一人ひとりの子どもたちにとって必要なことは何かを考えていく連載企画「for every child,_」。第27回は特別企画として、かつてユニセフからの支援を受け、長じてからは支援する側へまわって活動してきたユニセフ親善大使、国連事務総長ら4人をご紹介。子ども時代に受けた支援をきっかけにそれぞれが持つことができた希望についてお伝えします。子どもたちの心に火が灯り、おとなになってからはその明かりで次世代を照らすことで、受け継がれていく〈希望の連鎖〉を感じていただければうれしいです。
イシュマエル・ベア
作家、人権活動家、ユニセフ親善大使
「戦闘から救い出し、立ち直るための道へと導いてくれたのがユニセフです。子ども時代にあったはずの何かを取り戻し、人生で大切なことが変わりました」
1980年、シエラレオネ生まれ。13歳で子ども兵士となり、ユニセフに保護される。現在は、人権活動家・作家として活躍。2007年よりユニセフ親善大使。
マズーン・メレハン
教育活動家、ユニセフ親善大使
「ユニセフのおかげで、勉強を続けることができました。教育の大切さを伝えることで、自分だけでなく、他の子どもたちの人生を変えられることにも気づきました」
1999年、シリア生まれ、14歳の時、難民となる。ユニセフの支援下で勉強を続け、現在は、教育活動家として活躍。2017年よりユニセフ親善大使。
オードリー・ヘップバーン
俳優、ユニセフ親善大使
「ユニセフの活動に、感謝と信頼を寄せています。なぜって、私自身が第二次世界大戦直後のオランダで支援を受けた子どもの一人だったのですから」
1929年ベルギー生まれ。第二次世界大戦下のオランダで少女時代を過ごす。ハリウッド黄金期を代表する俳優。 1988年から1992年にかけてユニセフ親善大使。1993年逝去。
潘基文(パン・ギムン)
第8代国連事務総長
「子どもたちに希望を与えるとどうなるか?私の人生が、その証です」
1944年韓国生まれ。朝鮮戦争下、ユニセフの支援を受ける。韓国外交通商部長官を経て、2007年、国連事務総長に就任。2016年まで2期を務める。