vol.277 2023 spring

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日本ユニセフ協会の
2022年活動ハイライト

お預かりした募金は

世界約190の国と地域の活動へ(ユニセフ本部へ拠出)87.4%, 日本国内の活動に12.6%

2022年度の募金実績は史上最高額となりました。皆さまのご支援に深く感謝申し上げます。

募金活動

2022年度 募金総額 333億8,140万円(個人73%, 企業19%, 団体7%, 学校1%)

個人の皆さまからの寄付額

244億円

緊急募金

累計約115603万円

972,509万円

広報活動

報道露出

新聞・雑誌・TV

3,843

報道露出(WEB)

WEB媒体

22,807

プレスリリース

221

1日平均ページビュー数

9万回超

年間総再生数

1,000万回

アドボカシー活動

6月の両法成立に向け国会議員への働きかけや関係省庁への情報提供を続けました。同月、成立を歓迎するユニセフのラッセル事務局長のメッセージを担当大臣に届け、10月には、事務局次長の来日時に子ども政策における今後の日本政府とユニセフの連携強化に合意しました。

国連子どもの権利委員会に協力し、気候変動に関する日本の子どもたちの声を集めました。5月には『レポートカード16』をもとに協会も企画に協力したNHKの「子どもの声を聴く」大型特別企画が実現。子どもの意見反映に関する国の検討過程にも協力しました。

事業の普及・拡大を図るため、すでにCFCIを実践している5自治体(北海道安平町、ニセコ町、宮城県富谷市、東京都町田市、奈良県奈良市)の協力を得て6月にオンラインフォーラムを開催。さらに複数の自治体と、取り組み開始に向けた協議を進めました。

啓発活動

公益法人制度改革に基づく「正味財産増減計算書」や財務諸表などは、当協会ホームページにてすべて公開しております。

日本ユニセフ協会専務理事 早水研よりご支援者の皆さまへ

ご支援の御礼と日本ユニセフ協会の取り組み

日本ユニセフ協会
専務理事 早水 研

募金額の推移(2021~2022年)

2022年度(1~12月)は、ウクライナ緊急募金に97億円ものご支援が寄せられたこともあり、日本ユニセフ協会の募金総額は、対前年比+40%、333億円を超える額となりました。また、「ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム」の募金が充てられる、ユニセフの活動の根幹となる「通常予算」(支援先の国や地域、分野を限定しない予算)への貢献についても、本部の報告書で当協会からの拠出額が政府、民間を問わず世界一となったことが報じられました。世界の子どもたちへのご関心とご支援の輪が日本国内で確実に広がっていることをとてもありがたく、うれしく感じております。あらためて、ご支援くださいました皆さまに心から感謝申し上げます。

当協会は募金活動に加え、〈誰ひとり取り残さない〉を掲げるSDGsとも密接に関わる、日本の子どものためのアドボカシー(政策提言)活動にも力を入れていますが、昨年、大きな成果が見られました。6月の「こども基本法」と「こども家庭庁設置法」の成立です。これは、日本の子どもたちの精神的幸福度が先進国の中で非常に低いことを明らかにした2020年のユニセフの報告書(レポートカード16)が、大きな反響を呼び、政府と国会を動かしたことによると言えます。また、「子どもにやさしいまちづくり事業」(CFCI)では、5つの自治体がいよいよ正式な実践自治体となり、さらにいくつかの自治体がこの取り組みに参加の意向を表明しています。こうした社会的機運の高まりを受け、教育現場における子どもの権利の推進を提唱する「子どもの権利を大切にする教育」(CRE)の具体的な試みとして、子どもが中心となった「学級憲章作り」が西東京市の小学校で行われ、その経過を広く全国の学校に提供するなどの努力も続けています。

10月には当協会1、2階の展示スペースを「世界の子どもと出会う場所」として全面リニューアルし、すでに修学旅行の目的地として多くの生徒さんが訪れるなど、活用されています。読者の皆さまも、東京・品川駅7分にありますユニセフハウスの展示をご覧いただきたく、お待ち申し上げております。

昨年10月に全面リニューアルしたユニセフハウス常設展示